舞台『春琴』を観てから、やっと読破。遅。
ページ数は少ないんだけど、文字がびっしり詰まってて、密。
密に、私には知らない新しい世界が広がっていた。私が現実だとか真実だとか思っているものは本当に現実なのか。真実なのか。何をもってそう判断しているのか?私の水晶体に映っているものを私の脳はちゃんと受け取れているのか。どこかでねじ曲げられていないか。そもそも、皆と同じものを同じように情報としてとらえているだろうか。
私の今居る世界をぐわっと揺るがす。もやもやする。
何をもって正しいとするのか。何を基準にしているのか。そう聴かれるとわからない。なんとなく流されて多数決の世界にいるだけで。
揺るぎなく、信じればそれがその人にとっての真なんだろうか。
みて。かいで。きいて。あじわって。さわって。
曲がっているようで、それはまっすぐなのかもしれない。
私は小宇宙に吸い込まれたようだよ。