やっと観ることが出来ました。
松尾スズキ監督『恋の門』
松田龍平がなんだかいい。NANAの蓮よりも門のような三枚目の役が本当に似合う。二枚目といえるかはわからないけれども、雰囲気があって、モテそうなのに三枚目。それどころかダメ男。ダメ男が演じられるって才能だと思う。とことんヘタレなダメ男なのに見捨てることが出来ない。こういう人がヒモになるんだろうな。松田龍平が実際どんな人なのか分からないから、そこは何とも言えないけれども、彼が演じる「門」って男がツボ。どこがツボかわからないけれど、何となく。何処が好きか説明出来ないって、全体が好きってことじゃん。相当ツボなんじゃん。こんなんだから、いろんな人に同情されたり、心配されたりするんですよね。あー・・・
私の男性の好みの話はおいといて。自分でもまだ未開の領域なんでね。
とにかく、甘酸っぱくいとおしい作品でした。くだらないシーンが8割だと思うんですけれども、それがいい。恋愛中の時って脳内はお花畑だけど、そのすぐ隣で生活は恋愛していない時と変わらず流れているのです。大好きな人が隣にいてもおかまいなし。デート中でも二日酔いの吐き気は襲ってくるし。いざ勝負の時に意識散漫、全然違う事を考えてしまうし。極上のシアワセと快楽でもっても借金までは消えないし。好きになればなるほど、近づけば近づくほどボロが出てしまう。どんどんマヌケになってしまう。でも、そんな相手でもいとおしくなってしまう。呆れるどころかぎゅってしたくなる。なんだか、そう思えました。なんだか誰かをすごい大切にしたくなりました。
恋がしたい。
もうしているのかもね。
ウチも頑張るね、かわむら。